手軽で表情豊かな盛り上げ加工
バーコ印刷は印刷物の表面に樹脂の粉を塗布し、熱処理をすることによってそれを透明な盛り上がりに変化させる技法です。印刷絵柄上に加工いたしますと印刷部分が盛り上がっているように見えます。盛り上げのみでの表現も可能で、液体を固めたような独特の質感が特徴です。盛り上がりの種類は、透明なもので光沢ありとなし、不透明なもので金と銀があります。透明な盛り上がりの中にラメの粉を混ぜたラメバーコも可能です。さまざまな用紙や他の特殊印刷と組み合わせることにより、ユニークなビジュアル演出が可能になります。今までにない斬新な印刷物をお求めの方はぜひご相談ください。
シルク印刷のUV厚盛りニスに似た仕上がりですが、オフセット印刷インキ上に加工するため、初期費用がお安くなります。小型、小ロットの盛り上げ加工に適しています。UV厚盛りニスはベタ面がフラットなのに対して、バーコ は凸凹が生じます。またUV厚盛りニスは細かい部分の盛り上がりが低くなるのに対して、バーコ ははみだしがちになります。
バーコ加工サンプル
最も一般的なバーコ加工。盛り上がりにはツヤ(光沢)がありベタ面の表面はでこぼこしています。ルーペで拡大してみると細かい部分が潰れているのがわかりますが、肉眼ではあまり気になりませ んよ。画像が全て盛り上がる場合のお値段です。部分的に盛り上がる場合は+3000円です。
用紙:ホワイトエクセルケント220kg スミ+全バーコ加工(光沢) 100部 税込9450円 |
マットバーコはツヤがないため触ってみなければ盛り上がっていることがわかりません。一部のマニアに熱狂的に支 持されている超激シブ仕様(?)。それがマットバーコです。用紙も落ち着いたホワイトエクセルケントがおすすめ。マットバーコですれすれの高級感を演出してみませんか?
用紙:ホワイトエクセルケント153kg 黒1色+マットバーコ加工 100部 税込11550円 |
オンデマンド+バーコ加工
バーコ加工はオフセット印刷のインキ上に行いますが、フルカラー印刷の場合は割高になってしまいます。そんな時はカラーをオンデマンドで印刷してその上にバーコをかけると大変お得。ただし見当精度が甘いため1mm以内のズレはご了承下さい。また、ベタ面は変色の可能性がありお勧めできません。オンデマンド対応用紙のマシュマロでご提供致します。
用紙:ヴァンヌーボV235kg オンデマンド印刷+バーコ加工 スジ押し2折製本 100部作成 |
透明バーコ加工
バーコ加工は透明な盛り上がりですが、下地に色を引かなければ透明なまま見せることができます。
盛り上がりの模様やテクスチャーをつけたり、多彩な表現が可能になります。サンプル用紙のミランダは表面のキラキラした個性的な紙です。
用紙:ミランダスノーホワイト210kg 特色+透明バーコ加工 100部 税込15225円 |
透明バーコは下地の色を濃く見せるため盛り上げだけで見せることも可能です。文字でも絵柄でも良し。
用紙:スタードリームラインシルバー220kg 特色1色+透明バーコ加工 100部 税込15225円 |
特殊紙バーコ
バーコ印刷は熱に耐えられる紙でしたら大丈夫。紙のチョイスで差をつけてみませんか?ただし合成紙には加工できませんのでご注意下さい。
用紙:ピュアボード270kg 黒1色全バーコ加工 100部 税込 13125円 |
最新型の紙も良いですが昔からある紙にも面白い紙がありますよ。地券紙とは灰色のボール紙です。この組み合わせは難易度高し。チャレンジする猛者はいるのか?
用紙:地券紙23kg 黒1色全バーコ加工 100部 税込12000円 |
銀バーコ加工
基本的に透明なバーコ加工ですが、特殊なものに金と銀のバーコがあります。2種とも不透明です。スタードリームラインシルバーに加工してみたら男のガテン魂をくすぐる名刺ができました。用紙との組み合わせであっと驚くような仕様の名刺になることでしょう!クリエイティブなアイデアを形にしてみませんか?
用紙:スタードリームラインシルバー153kg 銀バーコ 100部 税込15500円 |
ラメバーコ加工
バーコ加工は透明な盛り上がりですが、そこにラメを混ぜるとかわいいカードの出来上がり。
人気のラメバーコ加工名刺を格安でご提供致します!キュリアスメタルは独特の金属的光沢を持つ紙でラメバーコとも相性良し。他の用紙も多種ご用意しておりますのでご相談下さい。
用紙:ヴァンヌーボV ホワイト 220kg |
バーコ印刷の特徴と効果的な使い方
流れるような独特の質感が魅力
バーコ印刷の魅力は、インクの盛り上がり部分の「流れるような質感」にあります。バーコ印刷は印刷面に特殊な樹脂パウダーを塗布して約200℃の加熱を行い、パウダーを溶かすことで独特の質感を表現しています。立体感を演出する印刷技術は他にもいろいろありますが、このような加工過程の特殊性から、バーコ印刷は他の印刷技術では表現できない、インクの「流体」としての美しさを表現することが可能になっています。
ワンポイントとして・立体感のある地紋として
バーコ印刷は独特な質感を表現できる技法です。こうした特性を効果的に活かすためには、たとえば名刺のロゴマーク部分など、特に注目を集め、強く印象を残したい部分にワンポイントでお使いになってはいかがでしょうか。また、写真でご紹介しているように、広い範囲に立体感と独特の質感がある地紋としてお使いいただいても効果的でしょう。透明・金・銀の三種のバーコがお選びいただけますから、用紙やデザインの組み合わせによっては、非常に独創的な印刷物が作れるはずです。
バーコ印刷の注意点
技法上の制限があります。
- バーコ印刷は約200℃の熱を加えるため、合成紙あるいはPP貼付紙には加工できません。薄い紙は歪みが生じる可能性があります。また、両面に加工するには用紙の条件があります。直接お問い合わせください。
- 乾いていないインキにパウダーを塗布して付着させるため、和紙などの吸湿性に優れた紙ですと盛り上がりが少なくなる傾向があります。
- 光沢紙に面積の大きな加工を行うと気泡が生じてしまいます。また、非印刷部分のパウダーが落ちにくいためお勧めできません。
- ラメバーコの場合下地の色が薄いとラメがゴミのように見えてしまうためお勧めできません。
- オンデマンド出力にバーコ加工をする場合、プリンタ出力の見当精度が甘いため下地の印刷と盛り上がり部分のズレが生じる可能性があります。1mm以内のズレは許容していただく形になりますのでご注意下さい。また、絵柄が総ベタの場合熱加工時に変色する可能性がありますのでお勧めできません。
- 価格・料金につきましては個別にお見積りさせていただきますので、まずはご相談下さい。