印刷にアートを あふれる豊かな色彩を
オフセット印刷(平版)や活版印刷(凸版)は版面のインキ量が限られますが、シルクスクリーン印刷(孔版)はメッシュの版を使用し、インキを厚く盛ることができます。インキの層が厚いため、他の印刷より表現領域が広く、アート作品にも多く用いられます。特に一般的な印刷が苦手とするエメラルドグリーンから水色にかけての青系淡色のヌケの良さは他の印刷技法を寄せつけません。また、インキ厚の特性を生かして、蓄光インキやブラックライトインキ、感温インキなどの機能性インキの印刷にも使われます。
シルクスクリーン印刷は、様々な素材や、シート状でない形状のものにも印刷可能な技法です。紙以外の、布、プラスチック、金属などへの印刷のご希望もお気軽にご相談ください。
シルクスクリーン印刷サンプル
厚盛り印刷
無地の背景に、厚盛インクをプリントしてあります。インクは透明のため、白以外の紙にも対応可能です。
用紙:ヴァンヌーボV 235kg オフセット1色印刷 シルク印刷厚盛り加工 |
厚盛り印刷にレインボーを施しました。見た目にも触感にも、インパクトを強調したいという場面で最適な印刷加工です。
用紙:アラベール200kg オンデマンド印刷 シルク印刷厚盛り加工 |
黒は照明の光などでもツヤがきれいに表れます。細い線やドットなど、こまかいディテールもきれいに表現できます。
用紙:ヴァンヌーボV 235kg オフセット1色印刷 シルク印刷厚盛り加工 |
B5判 表紙 用紙:ヴァンヌーボV 220kg 本文32p 用紙:ヴァンヌーボV 135kg FMスクリーン印刷+ニス加工 |
ステンレスシルク印刷
看板・表札・メモリアルプレートなどに最適です。対候性が高く色の表現も豊か。素材はステンレス以外にも、真鍮、アルミニウムなどの金属素材、ポリエステル、塩化ビニールなどの樹脂素材も可能です。
ステンレス版1ミリ厚 シルク1色印刷 |
シルクスクリーン印刷の特徴と効果的な使い方
鮮やかな発色と質感が表現可能
シルクスクリーン印刷は、一種の版画のような印刷技術です。一般的な印刷とは異なり、インクを一色ずつ印刷物(紙・布など)に厚く盛り付けることにより鮮やかな発色が可能となっています。ツヤあり・ツヤなし・ミラー(反射率が高い)など特殊な性質を持つインクを利用することができ、また彩度の高い特色インクを使うことで、一般的な印刷では発色が不可能な色を表現することもできます。シルクスクリーン印刷はTシャツなどの布地の印刷技術として普及していますが、このような特性から、紙印刷に利用してもさまざまな効果が期待できます。
ビジュアルインパクトの高さを演出
シルクスクリーン印刷は、インクの材質を選ぶことによりベタ面の質感が自在にコントロールできる点、彩度の高いインクが使える点などからアート作品や広告印刷物によく用いられます。人目を惹きたいポスターや電車の中吊り広告などにもよく用いられる技術です。また、名刺などの小面積の印刷物に用いても、非常にビジュアルインパクトの高いものが作れるでしょう。
シルクスクリーン印刷の注意点
- 商品に平らな版を密着させて印刷するため、曲面や凹凸のあるものへの印刷は向きません。
- 印刷面とその周囲が平らであればシルク印刷が可能です。
- インクの色が金・銀などの場合、インクの状態や印刷物との相性などにより、印刷時にインクの泡立ちが生じる場合があります。
- 価格・料金につきましては個別にお見積りさせていただきますので、まずはご相談下さい。