現代印刷技術の代名詞
オフセット印刷は現代の主流である印刷技術です。水と油の反発力を利用した石版画の方式を、大量生産向けに応用した製版技術で、高精細な写真・図版を忠実に再現し、なおかつ高い生産性を維持することが可能になりました。現在の商業印刷物の多くはこの方法によって印刷されています。
オフセット印刷は4色分解の掛け合わせによって、高精細なフルカラー表現を可能にしていますが、網点の解像度によって画像の再現性が変わってまいります。現在はより細かく、モアレの起きにくい、FMスクリーンという網点製版技術が登場し、より高精細で鮮やかな表現が可能になりました。河内屋ではいち早くFMスクリーンを導入して、試行錯誤してまいりました。最新型のオフセット印刷をぜひ体験してください。
画像を高精細に再現する製版技術 「FMスクリーン」
主な特徴
- 一般的な網点技術の「AMスクリーン」(150~200線程度)に比べて倍程度の解像度があります。
- 標準の網点サイズは20ミクロン(385線相当)。10ミクロン(480線相当)の網点も可能です。
- 彩度が増すほか、網点の干渉によるモアレやロゼットを回避します。
- 特色印刷も再現可能。納期と費用の短縮ができます。弊社で印刷機のコンディションに合わせCMYK値を調整します。
- 解像度が高ければ高いほど、質感あふれる仕上がりになります。
- フォントが埋め込まれていないPDFでも大丈夫。弊社にあるほとんどのフォントを埋め込めるので出力エラー解決。
- Adobe PDF Print Engine対応のRIPなので、透明効果やバージョンが高いPDFの出力も全く問題ありません。
- Officeのデータで特色印刷や、4c掛け合わせの擬似特色印刷も可能です。
オフセット印刷サンプル
FMスクリーニング印刷 平成15年度 経済産業大臣賞を受賞作品
高精細なFMスクリーンを採用し、木の質感を再現したいという要望にお応えしました。見開き写真の色調を合わせるために、オペレーターがきめ細かく印刷機のセッティングを行いました。
A4判 表紙+本文32p 用紙:ユーライト110kg フルカラー中綴じ 2500部作成 |
オフセット+PUR製本+箔押し(表紙)
スーパーブラックインキとは、上質紙などのドライダウンする紙に刷っても、高い濃度をキープできるインキ。深い黒をオフセット印刷で表現し、版画独特の細かい線までしっかり再現された版画集です。
B変形判 カバー 用紙アカシヤ103kg 表紙 用紙:エキストラブラック100kg 扉 用紙:アカシヤ103kg 本文160p 用紙:B7 86kg スパーブラック印刷 糸かがり上製本 350部作成 |
オフセット+糸かがり製本
こちらも版画集の一種です。糸かがり製本で、味わいのある高品質な書物に仕上ています。作者の方からも高い評価を得た本です。
A5判変形 表紙 用紙:地券紙150kg 本文352p 用紙: OKブライトラフ 53.5kg モノクロ印刷 無線綴じ製本 天化粧なし 700部作成 |
FMスクリーン印刷+UV厚盛加工(表紙)
婚式場のパンフレットです。FMスクリーン印刷で、写真のディテールまでをきれいに表現。表紙にはUV厚盛加工を施し、高級感を演出した冊子に施しています。
B5判 表紙 用紙:ヴァンヌーボV 220kg 本文32p 用紙:ヴァンヌーボV 135kg FMスクリーン印刷+ニス加工 無線綴じ製本 3000部作成 |
河内屋(カワチヤ・プリント)のオフセット印刷技術について
スタンダードな印刷技術にこそ腕の差が際立つ
オフセット印刷は現在もっともスタンダードな印刷技術のひとつといえるでしょう。印刷の生産性と美しさの両立という意味ではオフセット印刷に勝るものはありません。河内屋(カワチヤ・プリント)ではさまざまな特殊印刷技術をご提供していますが、それらも基本的な印刷技術の裏打ちがあればこそ、安定した美しさと精度でのご提供が可能となっています。
経済産業大臣賞を受賞
オフセット印刷では印刷物の版に網点を構成し、網点の数や大きさに応じて平版印刷でインクを紙に転写します。この網点を構成する技術を「スクリーニング」といいますが、印刷物の性格や紙の性質に応じて適切なスクリーニングを行い、高精細な写真を再現するには非常に高い技術力が要求されます。河内屋(カワチヤ・プリント)はスクリーニングの中でもっとも難易度が高いといわれるFMスクリーニングを得意とし、カタログ、パンフレット、名刺などに使われる写真を高精細に再現しています。また、高精細オフセット印刷と他の印刷技術との組み合わせによる、より魅力的な印刷物のプロデュース・ご提案もお任せください。
オフセット印刷の注意点
- データ入稿される場合、文字は必ずアウトライン化してください。アウトライン化してない場合、データと共にフォントも必要となります。
- 価格・料金につきましては個別にお見積りさせていただきますので、まずはご相談下さい。